2023年12月15日
前回は、作品の額装について書きました。
次に、額装した作品を家の中に飾るには、フックが重要です。
壁にフックがかかると、絵画だけでなく賞状や時計を飾るときにも使えますよ!
作品の展示は額縁裏左右の吊金具で吊る2本吊りが安全と言われています。
しかし、フックを取り付ける位置が限られているご家庭では紐で吊る1本吊りが主流でしょう。
飾る前に、吊金具が緩んでいないか、紐が傷んでいないかをよく確認してください。
吊金具は、額縁の上から3分の1の高さを目安にネジなどで固定して取り付けます。
辺の中央の位置に吊金具をつけると、重心が中央となり絵がひっくり返ってしまいます。
上すぎると、紐が見えてしまいますよ。
また、フックには耐荷重があるので、フックの注意書きもよく見ておきましょう。
木造の壁面は、軸となる柱に下地材などが釘などでとめられ、その上(内側)に石膏ボード(プラスターボード)、クロスが施工されています。
柱や下地材がない箇所は空洞になっているため、重さがかかると石膏ボードが負けてしまいます。
そのため、フックを取り付ける場合は、壁を軽く叩いて柱のある場所を選びましょう。
柱のある場所は、空洞の場所とは音が違い、堅い音がします。
なお、裏にコンクリートもしくは鉄板が入っていることもあります。
その場合は普通のフック(ヒートン等)は使えないので、ご注意ください。
軽い作品であれば、ピンフックなどで石膏ボードに取り付けることも可能です。
重量のある作品は、石膏用アンカーなどを使う必要があります。
石膏用アンカーは壁に差し込むと、壁の内側でカサが開いて固定されるという仕組みになっています。
便利ですが、大きな穴が開いてしまうという欠点があります。
何度もやり直すことはできないので、取り付ける場所はよくご検討ください。
☆ 本体その物の重量は軽くても、体重がかかる使い方をするものはアンカーでは耐えられない場合がございますのでご注意ください。
自分好みのインテリアを飾ってお楽しみください!