2022年8月15日
前回は台風がやってくるまでの備えについてご紹介しました。
今回は、台風の来襲から、被害が出た場合の対処までを考えていきましょう。
↓台風の接近に備えるポイントはこちらから↓
台風の来襲時には、強い風雨が横殴りに叩きつけられ、思わぬ所から雨水が吹き込みます。
あらかじめ各部屋にタオルや雑巾を用意して備えましょう。
なお、このような場合、後で雨漏りの箇所を見つけるのは難しいので、雨漏りのあった時は、その時の風の方向を記録しておくと、後日の点検や補修に役立ちます。
合板かビニールシート等をガラスの割れた箇所に合わせて切り取り、梱包用粘着テープなどで窓枠に固定します。
これらの用意がない時には、応急的に畳を立てて窓をふさぐことも効果的です。
放置すると風の進入口となり、被害が家屋全体に及ぶことになります。
浄化槽の送風機に浸水のおそれのある場合には、一時的に電源を切ります。床下収納庫は中身を出しましょう。また、床上浸水のおそれのある場合には、家具や寝具、畳などを2階に移動しましょう。浸水時は水道が使えなくなることがありますので、飲料水等を確保しておきましょう。
住まいの風通しをよくして、濡れたものを早めに乾かしましょう。
以下の点検箇所を確認し、損傷部分を補修しましょう。
また、切れた電線は感電の恐れがあります。近寄らずすぐに電力会社に連絡しましょう。
水が引いた後、なるべく早く乾かすことが必要です。
しかし、浸水の水が汚水である場合もあり、そのまま放置しておくと、床下部分に乾いた時に汚れが残る、もしくは床下が臭気を放つようになり、室内にはい上がってくることもあります。
従って、水がひき始めたら、浸水した部分のうち洗える箇所については、できるだけきれいな水で洗い流すことを心がけます。
また木材などは水分に弱いものが多いので、なるべく早く乾燥させましょう。
さらに浸水は病原菌で汚染されていることもあるので、汚れを落としてから、消毒しておくと良いでしょう。
各自治体などで、浸水の後に、被害を受けた方向けの消毒用の薬剤などを無料配布することがありますので、まずは住んでいる地域の市役所、区役所、町役場などに確認してみましょう。
床や壁に相当の期間、湿気が残ります。
部屋や押入れ、家具などの清掃、乾燥に努め、辛抱強く湿気を取りましょう。
また、浸水した水が汚水である、もしくは汚水を含む場合もありますので、床下浸水の場合と同じように、消毒の方法や使用する薬剤の配布などについて、住んでいる地域の市役所、区役所、町役場などに確認してみましょう。
また、水道に影響を及ぼす場合もありますので、浸水の後は、水道水にも十分注意して、異臭やおかしな味などを感じたらすぐに水道局に相談しましょう。