2022年6月1日
GWが終わり、梅雨の時期が近付いてまいりました。
梅雨が始まると次第に気温と湿度が高まり、細菌やカビなどの微生物も活発化します。
浴室は特に異臭を感じやすいので、今回は浴室の臭いについて探っていきましょう。
浴室は、細菌やカビの活動に必要な「適度な水分と温度」という条件が揃っている場所でもあります。
浴室の臭いが気になるときは、発生源を特定した上で掃除に取り掛かるほうが効率的です。
発生源が分からない場合は入浴前に換気扇を切り、数時間置いてから自分の鼻で探すと良いです。
また、浴室の汚れはせっけんカスやアカだけではありません。
腸内細菌や土壌由来の細菌なども検出されており、カビの仲間も多いです。
この細菌やカビが、汚れの栄養物を分解する際に独特の臭いを発生させると言われています。
掃除は、除菌効果をうたう市販の浴室用洗剤を使用すると良いです。
除菌効果がない洗剤の場合は、殺菌効果がある塩化ベンザルコニウムがおすすめです。
水で500倍に薄めてスポンジに浸し塗布するとヌメリや臭いが出にくくなります。
ただし、塩化ベンザルコニウムは掃除の後で塗布するようにしましょう。
洗剤の代わりにはなりませんので注意が必要です。
また、揮発性が高く、天井から垂れる心配もない消毒用エタノールも良いです。
しかしお値段が少々高いため、天井のお掃除限定にして使用するのも一つの手です。
洗剤には中性や弱アルカリ性、弱酸性がありますが、弱酸性を含む2種類を使用するのがオススメです。
まず弱酸性の「水アカに強い」タイプを1回使用し、次の2回は中性の「除菌効果」タイプで洗うのが良いでしょう。
前者は鏡のうろこ状の汚れや洗い場、洗面器やせっけん汚れがよく落ち、後者は壁やドア、フタ、浴槽のヌメリが取れ、排水口周りのお掃除にも有効です。
細菌やカビは湿度60%を超えると活発化するため、通常換気扇を回さないで入浴すると、湿度は80%を超えてしまいます。
換気扇を回しておけば、浴槽に残り湯がある場合でも50%を切りますが、換気扇を消せばまた湿度は上がってしまいます。
そのため、入浴後の数時間だけ換気扇を回すだけだと、湿度が再び上がってしまうことになるため、あまり意味がなくなってしまいます。
とは言え、換気扇をつけっ放しにすると、その分電気代が生じてしまいますので、快適な入浴を楽しむために換気扇をどう稼働させるかを考える良いきっかけにもなるでしょう。
また、窓も有効ですが1ヶ所だけでは十分に換気はできず、空気の通り道を確保するため2ヶ所開けることが大切です。
~日本経済新聞 すっきり生活 浴室きれいに快適に 抜粋~