2024年4月30日
前回は、家具寸法の目安をご紹介させていただきました。
さて、今回は数字では表現しにくい問題の話です。
感性の問題だといってしまうと、私では説明できない世界になってしまいますので、
少しでも購入後の違和感をなくす一般的なポイントという視点から紹介させて頂きます!
手ごろな価格のカラーボックスであっても、揃っていると統一感が生まれてきます。
「浮いている…」という状況になってしまうのは、
一目惚れなどで新しく購入したものが、
今までの傾向とは逸脱してしまうからかもしれません(注:体験談です)。
まずは既存のアイテムを想像してみて、どのような傾向があるかを考えてみましょう。
次に、同じ路線で増やしていきたいのか、
それとも少しずつでも良いから雰囲気を変えていきたいと思うのかを
自問自答してみてください。
ある意味、商品に惚れてしまうということは、その傾向に惹かれるということでしょう。
まず、最初に思い浮かべることは、色でしょうか?
部屋の色を考えると、まず床・壁・天井という大きな面積を構成する色(ベースカラー)があります。
その次に、カーテンや家具の色が大きいですね(アソートカラー)。
残りはクッションや置物などの小物で、アクセントカラーに分類されます。
ベースカラーとアソートカラーに統一感を持たせることで、
落ち着いた雰囲気が生まれます。
統一感を出す一つ目の方法は 、同色もしくは近い色(色相は同じもしくは隣り合い、明暗が異なる) で揃える方法です。
分かりやすい方法である一方、色の持つ個性が強く出るという点に注意です。
たとえば、青系色で揃えると、爽やか・知的といった印象が強くなります。
もう一つの方法として、トーン(色調)を揃えるという方法もあります。
トーンは明度と彩度を組み合わせた概念とされていますが、
分かりやすくいうと「淡い~濃い」「明るい~暗い」といった色の組み合わせです。
PCCSというトーンの表を見ると、「淡い」色のグループは「ペール」とされています。
「ペール」で揃えると、一般的には可愛い印象になるとされています。
他にも「ダル」「ストロング」といった色のグループがあるので、
ぜひ確認してみてください。
素材を統一することは難しいかもしれませんが、
それぞれの商品が持つ個性を揃えることはできるでしょう。
同じ素材の道具でも、仕上げが変わると印象が変わります。
たとえば、北欧風の家具は素材を生かし、木目や木の温もりをそのままに伝える
オイルフィニッシュ仕上げが採用されていることがあります。
一方、同じ木製商品でも、木目が見えないような塗装をし、
保護剤で表面をツルツルに固めた商品もあります。
見た目の手触り感(マチエール)も個性があるので気にかけてみましょう。
ここでも、「どんな部屋にしたいか」という目標を設定して揃えていくことが
良い部屋づくりに繋がっていくことでしょう。
なお、詳しく掘り下げていくと時代による装飾や、
デザインが洗練されているかなどの要素があると思います。
自分だけの部屋づくりって奥深いですね。
最後に、忘れがちな点がメンテナンスという視点です。
「部屋で浮く」という問題とはかかわりありませんが、
「…しまった」という事態に陥る可能性があるため、箇条書きで紹介いたします
長く使っていく上では、ぜひこれらの点も確認しておきましょう。
メンテナンスのことを考慮することで、
結果的にコスパが良くなるというメリットもありますよ!
皆さまの家具選びに少しでも役立ちますように。