2022年2月1日
住まいの災害の中で最も多く、その被害も深刻なのが火災です。
火災は一瞬のうちに家屋や家財を灰にしてしまう恐ろしい災害であり、逃げ遅れた高齢者や乳幼児が死亡するといったことが後を絶ちません。
普段より、火災予防に心掛け、災害時の対処法も十分認識しておきましょう。
火の始末はしっかりと行いましょう。
ガスコンロを使用している最中は絶対にその場を離れないようにしましょう。
コンロ周りは燃え移らないように整頓しておきましょう。
加熱しすぎると発火します。
油温度の管理には十分注意をし、万一発火した場合は慌てずに、ぬらしたバスタオルやシーツを掛けるか、消火器などで消火しましょう(火は空気を遮断すると消えます)。
この際鍋をひっくり返すと危険ですので十分注意してください。
☆てんぷら油の発火点
天ぷら油の発火点は340℃です。
天ぷらを揚げる油の適温は約180℃なので、この温度で発火することはありません。
しかし、鍋に火を掛けっ放しにしておくと油の温度が急に上昇します。
IHクッキングヒーターでも出火の可能性があります。
最近のコンロは火災防止の安全機能が充実していますが油断は禁物です。
ガスや石油、電気などを利用した設備機器は、誤った使用をすると発火する恐れがあります。
取扱説明書などに従って正しく利用しましょう。
タバコや線香等の火種の不始末が原因の出火もあります。
小さい火が布団や座布団に落ちて炎のないままくすぶり続けた後、空気の流動などにより炎となって燃え上がる現象があります。
小さな火種であっても確実に消火するようにしましょう。
一人で消そうとせず、大声で近所に知らせ、119番通報などの協力を求めましょう。
出火初期のうちは消火器などを用い、火事を大きくしないことが大切です。
しかし初期消火はカーテンや家具に火が燃え移り、天井に炎が及ぶまでが限界です。
それ以前でも刺激性の強い臭いの煙を感じた時には、早めに避難しなければなりません。
万一に備え住戸内や敷地内の避難経路を確認しておきましょう。
また、乳幼児や高齢者は早めに避難させるように心掛けましょう。