2021年6月15日
梅雨の時期は素足で過ごすことが増え、床に落ちた食べカスや足裏のベタつきなどが気になります。
暑苦しい中で、不快さが増す一因かも知れません。
そこで今回は、梅雨の床掃除について考えていきましょう。
もともと水の分子は、空気に含まれる窒素や酸素の分子より軽いため、湿気がある空気は上に上がるはずです。
しかし、床にホコリやゴミが残っていると、本来は天井に向かうはずがホコリなどにくっ付いて滞留してしまいます。
それを素足で踏んでしまうため、床がベタベタしていると感じてしまいます。
つまり、床を掃除しておくと湿気は素直に上に流れ、足元のベタベタ感が解消されます。
梅雨時は湿度が高いので、湿気でちりやホコリが舞い上がりにくく汚れもはがれやすいため、水拭きではなく乾いたぞうきんでサッとひとなでするだけで良いので、効率の良いお掃除ができます。
踏みつけられた食べ残しや正体不明のこびり付きは、軽く擦るだけでは取れないことも多いです。
そのような場合でも、出来るだけ水気に頼らずまずはスクレイパーで物理的にこそぎとるアプローチをするのがオススメです。
それでも取り切れない細かいところは、部分的に水拭きで擦れば十分です。
どうしても気になるという方は、速乾性があり、拭き掃除後もベタベタ感が少ない「ウエットタイプ」のペーパーモップを使用するのがオススメです。
また、洗剤を使って拭き掃除をする場合は、洗剤成分が残るとホコリが吸着されやすく逆にベタベタ感が増すため、拭き取りに重点を置くことがポイントです。
意外と盲点になりがちなのが、ホコリが静電気によって付着している天井や壁です。
床をいくら綺麗にお掃除しても、天井や壁のお掃除を忘れるとすぐにホコリが落ちてきてしまい、床掃除が終わったばかりなのにもうゴミが落ちているという状況になりかねません。
お掃除の原則は上から下のため、天井から壁、そして最後に床の順番でお掃除に取り掛かるのがオススメです。
天井と壁は、柄が伸縮するハンディモップで撫でると簡単です。
また、昔ながらの絹のハタキはホコリをはたくだけではなく、生地で軽い拭き掃除もできて便利なのでオススメです。
~日本経済新聞 すっきり生活 抜粋~